僕らは何処へ向かってゆくのだろう
初めて手にした地図は
まっさらの紙に目的地のみ
「ただ真っ直ぐに進めばいい」
大きな手が小さな背中を後押しする
無邪気な笑顔 希望に満ちた瞳
目に映るものだけが永遠だと思った
旅路の中 ぼろぼろの地図広げる手
幼き頃、見た手と重なる
優しさの中に感じた冷たい言葉
大きな後姿にみえた影
すべてが重なっていく
記された行き止まりばかりの地図を投げ捨てて
地上に揺らぐ影を踏む
月が照らしだす大きな背中
風が後押しする
僕らは何処へ向かってゆくのだろう
目的地を探す旅の始まり
迷い彷徨う旅の始まり
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